アキレス、中国子会社が稼働 車両・航空機用内装材拡大へ

2022年12月28日

ゴムタイムス社

 アキレスはこのほど、中国・広東省の佛山市に設立した子会社「阿基里斯(佛山)新型材料有限公司」の稼働を開始した。 同社では主力事業の車輌・航空機用内装材の事業拡大を目的に2019年4月、華南地区(広東省佛山市)に中国で2拠点目となる製造・販売子会社を設立した。世界的な新型コロナ感染症拡大の影響によりスケジュール変更を余儀なくされるものの、最新の製造設備を導入することにより、競争力の高い自動車内装材の本格的製造・販売をスタートする体制を整え、2022年12月15日に現地において開所式を実施した。売上目標は2026年で3億元を予定。
 阿基里斯(佛山)新型材料有限公司では、表皮材の製造のみならずラミネート加工、裁断、ステッチやパーフォレーション、エンボス、粘着などの後加工までの一貫した生産が可能。これによって顧客が抱える外注手配の煩雑さや、物流コスト、加工時のロス、産廃の削減に寄与するとしている。また、生産時のデータを収集し、ラインのIoT化にも着手している。中国は自動車生産台数、鉄道車輌でも世界最大の生産地であり、航空機市場も今後高い成長が見込まれている。同社は鉄道車輌や航空機の内装材の製造・販売も視野に入れ、阿基里斯(佛山)新型材料有限公司を稼働させていくほか、地の利を生かし、東南アジアへの販路拡大も計画している。

阿基里斯(佛山)新型材料有限公司

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