住友化学がAリストに CDP気候変動・水セキュリティ

2022年12月15日

ゴムタイムス社

 住友化学は12月14日、気候変動および水セキュリティ対応において、目標設定、行動、透明性の点で特に優れた活動を行っている企業として、国際NGOであるCDPにより、気候変動Aリスト2022および水セキュリティAリスト2022に選定されたと発表した。

 最高評価であるAリストへの選定は、気候変動は5年連続、水セキュリティは3年連続となる。今回、CDPに情報開示した約19,000社のうち、気候変動で5年連続最高評価を獲得したのは世界で45社、そのうち日本企業は10社のみだった。

 CDPは、企業や政府などによる温室効果ガス(GHG)排出削減や水資源管理、森林保全を促進している国際NGO。世界の機関投資家を代表して主要企業の環境分野に関する取り組みの情報を収集し、活動実績を8段階で評価している。

 住友化学は、2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、グループのGHG排出削減の取り組み方針や活動目標をはじめとするグランドデザインを2021年12月に策定し公表した。具体的には、30年度までの削減目標を30%から50%に引き上げ、「2℃を十分に下回る水準」でScience Based Targetsイニシアチブの認定を改めて取得するなど、気候変動対応の取り組みを推進している。
 水セキュリティ対応では、各生産拠点において水リスク評価を実施の上、水使用量削減の取り組みに注力している。さらに、気候変動対応や水リスク対応に加え、生物多様性対応にサプライヤーとともに取り組む重要性を認識し、「住友化学グループサプライヤー行動規範」を2022年8月に改訂、「生物多様性の保全」の項目を拡充するなどしている。

 住友化学は、今回の評価結果を励みとして、引き続き、グループを挙げてサステナビリティ推進の取り組みを一層強化するとともに、事業を通じてサステナブルな社会の実現に貢献することで自らの持続的な成長を実現し、ステークホルダーのの期待に応えていくとしている。

Aリスト2022

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