ランクセス、認証を取得 カーボンフットプリントで

2022年11月07日

ゴムタイムス社

 ランクセスは10月19日、顧客企業であるプラスチック加工業者に、ポリアミド「デュレタン」とポリエステル「ポカン」(PBT)製品で使用される樹脂原料のカーボンフットプリントについて認証値を提供できる、世界初のプラスチックメーカーの1社となったことを発表した。

 樹脂原料のカーボンフットプリント認証は、アントワープ製造拠点で同社が製造するポリアミド6の前駆体であるカプロラクタムおよびガラス繊維を対象とし、公認の認証機関により行われる。

 認証値は、製品のカーボンフットプリントに関する規格であるISO14067:2018に基づき算出している。この分析には、製品が同社の工場から出荷される時点まで(cradle―to―gate)に発生するすべての主要な排出物を対象としている。直接排出(スコープ1)だけでなく、エネルギー購入に伴う間接排出(スコープ2)や、使用する原材料や輸送過程などサプライチェーンの上流で発生する排出(スコープ3)も含まれる。

 同社は、2023年にアントワープに第2の亜酸化窒素還元プラントを開設する計画で、2024年以降、ポリアミド6製造におけるカーボンフットプリントはさらに大幅に削減される予定となっている。同社は、ポリアミド6のカーボンフットプリントをCO2換算で3t未満に抑えるため、カプロラクタムの原材料に持続可能な原料を使用することを検討している。

 

加工業者に認証値を提供

加工業者に認証値を提供

 

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