プライムポリマーが起工式 ポリプロピレン新製造設備

2022年09月20日

ゴムタイムス社

 プライムポリマーは9月15日、市原工場(千葉県市原市)において14日にポリプロピレン新製造設備の起工式を執り行ったと発表した。

 ポリプロピレンは、食品容器や自動車、家電、医療、二次電池等、幅広い用途で使用される生活基盤素材として知られる。フードロス削減や医療機会の増加、EV(電気自動車)の航続距離延長等、社会ニーズの変化に伴い、ポリプロピレンに求められる役割は今後ますます拡大していくとみられている。同社は、気候変動や廃プラスチック問題、循環経済といった喫緊の環境課題に対応することは、プラスチック原料生産者としての社会的責任であるとしている。

 新製造設備では、これまでの設備で実現できなかった高機能ポリプロピレンを生産でき、これにより同社は、自動車材用途等での軽量化、薄肉化ニーズへの高度な対応が可能となる。また、リサイクルに貢献する素材の提供等を通じて、マテリアルリサイクルの推進を図っていく。

 同社は今後、既存製造設備の停止を含め、需給環境に見合った生産体制への再構築を実行し、約7万t/年(13年対比)のGHGを削減する。さらにバイオマス原料を使用した素材の提供等を通じて、サーキュラーエコノミーへの対応を強化していくとしている。

 同社は、今回の新設により環境適応性の高い高機能ポリプロピレンを提供し、お客様による価値創造に「Your Prime Solution Partner」として貢献することで、お客様を含めたすべてのステークホルダーと共に循環型社会の実現と社会生活の利便性の両立に向けて邁進していくとしている。

 

起工式の様子

起工式の様子

(中央右)当社藤本社長

(中央右)当社藤本社長

 

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