工業用ゴム事業は減収減益 朝日ラバーの4~6月期

2022年08月09日

ゴムタイムス社

 朝日ラバーの2023年3月期第1四半期連結決算は、売上高が17億5400万円で前年同期比2・4%減、営業利益は7000万円で同9・8%減、経常利益は8000万円で同2・6%減、当期純利益は6900万円で同12・7%増となった。
 セグメント別では、工業用ゴム事業の売上高は14億2000万円で同6・0%減、セグメント利益は1億2400万円で同7・6%減。工業用ゴム事業では中国でコロナ感染症拡大に伴うロックダウンの影響を受け、自動車向け製品であるASA COLOR LEDやスイッチ製品などの売上高が減少した。RFIDタグ用ゴム製品も部品調達リスクが影響して売上高が減少。一方、卓球ラケット用ラバーは好調が続き売上高は増加した。
 医療・衛生用ゴム事業の売上高は3億3400万円で同16・9%増、セグメント利益は2800万円で同16・1%増。経済活動の緩やかな回復により生産調整の緩和が進み、プレフィルドシリンジガスケット製品や採血用・薬液混注用ゴム栓の売上高が増加した。
 なお、2023年3月期第2四半期連結業績は修正を発表し、売上高は35億1900万円(前回発表から9100万円減、増減率2・5%減)、営業利益は1億1000万円(前回発表から5100万円増、増減率は86・4%増)、経常利益は1億2100万円(前回発表から6400万円増、増減率は112・3%増)、四半期純利益は1億円(前回発表から6300万円増、増減率は170・3%増)を見込んでいる。売上は医療・衛生用ゴム事業の販売は当初予測を上回る見込み。ただ、中国のロックダウンや半導体不足の影響で工業用ゴム事業で車載用ゴム製品の受注が減少し、当初予想を下回る見込み。一方、利益は医療用ゴム製品の販売増、生産性改善施策およびコスト削減策の実施などで前回予想を上回ると予想する。
 一方、2023年3月期通期連結業績については現時点で修正はなく、売上高は74億5400万円で前期比6・1%増、営業利益は2億5500万円で同12・5%減、経常利益は2億5100万円で同19・8%減、当期純利益は1億8700万円で同21・6%減を見込んでいる。

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