環境資材不調で減収減益 タキロンシーアイの4~6月期

2022年08月04日

ゴムタイムス社

 タキロンシーアイの2023年3月期第1四半期連結決算は、売上高は353億1200万円で同1・5%減、営業利益は14億4500万円で同51・3%減、経常利益は15億7000万円で同49・1%減、四半期純利益は7億6800万円で同64・5%減となった。
 建築資材事業セグメントの売上高は112億2300万円で同6・0%減、営業利益は5億8200万円で同43・9%減。
 環境資材事業セグメントの売上高は125億600万円で同2・8%減、営業利益は1800万円で同94・2%減となった。
 高機能材事業の売上高は57億3800万円で同4・2%増、営業利益は8億7400万円で同14・2%減となった。 同事業は世界的な半導体需要の継続的拡大により、製造装置向けの工業用プレート、エンプラ材が伸長した。また、電子回路基板向けのナノ材料も好調を持続し、眼鏡フレーム用アセテート板も海外ブランドからの引き合いが旺盛だったが、マイクロモータは上海ロックダウンにより2ヶ月間に亘る操業停止を余儀なくされた影響により低調に推移した。
 機能フィルム事業の売上高は57億300万円で同4・8%増、営業損失は800万円となった。
 ボンセット事業は、シュリンクフィルムが国内販売および欧州市場で堅調に推移し、北米においては原材料のタイトな状況から数量面では苦戦を強いられたものの価格転嫁と円安効果により増収。サンジップ事業は、ジッパーテープが国内販売は好調ながら、上海ロックダウンにより2ヶ月間に亘る操業停止を余儀なくされた影響により減収となった。
 通期業績予想は売上1500億円で同5・7%増、営業利益82億円で同5・2%減、経常利益84億円で同7・5%減、純利益54億円を見込んでいる。

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