東部ゴム商組が勉強会を開催 ゴムの基礎知識をテーマに

2022年07月25日

ゴムタイムス社

 東部工業用ゴム製品卸商業組合(塩谷信雄理事長)は7月19日、「ゴムの基礎知識」と題する勉強会を、会場の東京台東区のAP秋葉原とWEB上での受講のハイブリット形式で開催した。
 第11回目となる勉強会は、ニシヤマの梅﨑信征営業技術部大阪技術グループマネージャーを講師に招き、会場では41名、WEB上では200名以上の約250名の聴講者が参加した。
 勉強会冒頭で梅﨑氏は「今回の講義を通して、新入社員の方にゴムのイロハとなる部分を知ってもらえるようにしたい」と挨拶し、勉強会を開始した。
 講義内容は「ゴムとは?」「ゴム製品の作り方」「ゴムの種類と選択」「ゴム材料性能評価について」の4項目。梅﨑氏は豊富な実例を交えながら各項目について解説を行った。
 ゴムとは?の項目では、ゴムが使われている製品やゴム製品発展の歴史を紹介した後、柔らかさや弾力性などのゴムの持つ性質、ゴムとプラスチックの違いの基準を示すガラス転移点(Tg)などの、ゴムに関する基本的な情報について解説した。
 ゴム製品の作り方の項目では、ゴムの原材料(配合剤)の種類や、配合工程、混練り、成形、加硫までのゴム製品の製造工程を説明した。
 途中休憩を挟み、ゴムの種類と選択の項目では、梅崎氏が日頃社員に指導しているというシールゴム材質の選択時に最低限確認する条件である、使用温度、耐油・耐薬品性、耐候性(使用環境)、一般物性(引張強さ、硬さ、伸び)の4つを紹介した。
 ゴム材料性能評価についての項目では、硬さ、引張強さ、伸びの、ゴムの3つの基本特性について触れた上で、硬さ試験や引張強さ・伸び試験などの試験方法を紹介した。
 2時間にわたる梅﨑氏の講義に聴講者は熱心に耳を傾ける、有意義な勉強会となった。

 

梅崎信征氏

 
 

勉強会の様子

全文:約764文字

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