トヨックス 大口径サイズ追加 トヨトップーE100℃ホース

2022年03月16日

ゴムタイムス社

 トヨックス(富山県黒部市、中西誠社長)は、高温樹脂ペレット搬送用の耐熱・耐摩耗・静電気防止ホース「トヨトップーE100℃ホース」に大口径を2サイズ追加し3月1日より販売を開始した。今回追加するサイズは、内径63ミリと75ミリの大口径。これまでの内径32ミリ~50ミリの3種類に加えて全5サイズとなり、使用用途が拡大した。この商品は、自動車部品などを生産する樹脂成形工場において、従来苦情や不満の多かった、エンプラ系プラスチック粉粒体の予備乾燥後の搬送での、「熱」によるホースの折れやつぶれ、「摩耗」による穴あきや異物混入、また「静電気」による原料詰まりなどの現場での課題を解消できる商品として、2020年6月の発売以来、国内外の成形工場で採用されているが、現場ユーザーから大容量の流体搬送が可能な大口径サイズが必要との声が多くあったことから、このたびサイズを追加した。
 このホースは、100℃までの耐熱性能を有し、高温での吸引や圧送でもホースの折れやつぶれがなく、耐摩耗性能も従来品に比べ約3倍以上(当社製品比)に向上、静電気防止機能も併せ持っている。またホース外皮は、軟質塩化ビニールと金属ワイヤー補強との組み合わせで、吸引や圧送でも保形が可能となり安定搬送できる。ホース内面は摩耗に強い特殊ウレタン樹脂を使用することで、ホースの穴あきとホース片やアース線(銅線)の混入リスクを低減できる。
 また、粉粒体の搬送時に発生しやすい静電気を集積する金属ワイヤーとアース機能を持つ静電気防止帯が一体構造になっており、一般的な帯電防止剤を配合するホースに比べて、安定した静電気防止効果が持続する。さらに、ホース内面も平滑なシームレス(継ぎ目なし)構造なので粉体が溜まりにくく、トラブル防止や生産性向上につながる。アース接続も簡単。ホース外面を通る静電気防止帯に専用のアース用クリップを取り付けるだけなので作業時間を短縮できる。今回の大口径サイズを追加したことで、「より多くの樹脂成形工場の生産性向上のニーズに対応できる品揃えが強化できたことで販売をさらに拡大していく」(同社)としている。

トヨトップーE100℃ホース

トヨトップーE100℃ホース

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