パイロットスポーツ5を発売 日本ミシュランタイヤ

2022年02月02日

ゴムタイムス社

パイロットスポーツ5

 日本ミシュランタイヤは1月28日、2022年3月8日から順次発売を開始する「ミシュランパイロットスポーツ5」の新商品説明会をオンラインで開催した。ミシュランパイロットスポーツ5はレースで培われたテクノロジーを採用し、優れた応答性と操作性を実現する「ミシュランパイロットスポーツ4」をさらに進化させたダイナミックスポーツタイヤ。
 説明会冒頭、挨拶に立った須藤元社長は「スポーツタイヤに求められるものは、よりスポーティな走りを体感体験したい、どこでも気持ちよくドライブをしたい、もっとかっこよく走りたいといった、タイヤの性能そのものだけではない。ユーザーがタイヤに求める性能の先には、ドライバーとしての本来の目的がある。それはドライバー1人ひとりが持つ感性をタイヤがどう表現できるかにつながる」と強調した上で、「今回の新商品もユーザーが様々なドライビングシーンで得られる体験がより素晴らしいものになるよう、性能面はもちろん、デザイン性にもこだわったスポーツタイヤとなっている」と紹介した。
 続いて乗用車商用車タイヤ事業部マーケティング部ブランド戦略マネージャーの大河内昌紀氏が新商品に関する詳細な説明を行った。新商品は、ストリートでの使用を想定したミシュランパイロットスポーツ4の後継商品。「意のままのハンドリングを実現するハイグリップスポーツタイヤ」をテーマに、従来品と同様に積極的に運転をすることが好きな消費者に向けて開発した。こうした積極的に運転をすることが好きという消費者に対し、新商品は次の3つの特徴でアピールしていく。
 一つ目の高いグリップ力がもたらすウエット&ドライ性能では、ウェット路面でのラップタイムが向上。ウエット性能が非常に評価が高かった従来品のミシュランパイロットスポーツ4に対し最速ラップタイムで1・7%短縮、平均ラップタイムで1・5%短縮を実現した。
 高いグリップ力をもたらすドライウェット性能するため、デュアル・スポーツ・トレッド・デザインを採用した。モータースポーツで培ってきたデザインによって進化した非対称トレッドパターンとなっており、トレッド外側では高い剛性をもたらす大型ブロックを配置し、ドライ路面でのグリップ力を発揮。トレッド内側では太い主溝、横方向の幅広グルーブによりウェット路面でのグリップ力を発揮する。
 2つ目の走りを愉しむ優れた操縦安定性では、ダイナミック・レスポンステクノロジーとバリアブル・コンタクト・パッチ3・0の2つの技術を投入した。前者では高強度で、耐熱安定性に優れたハイブリッドアラミドナイロンベルトを採用した。また、後者ではコーナリング時におけるタイヤの接地圧分布がより均等になるよう、内部構造を最適化。これにより、グリップ力とコントロール性が増し、安定したコーナリングを実現した。
 3つ目は、サイドウォールデザインに「フルリングプレミアムタッチ」を採用した。より精緻な加工を全周にわたり施すことで、効率よく光の反射を抑えられ漆黒のような黒を実現した。
 この他、サステナビリティ関連ではウェアー・トゥー・チェックと呼ぶコンセプトを採用。タイヤの磨耗度合いが3段階でわかるトレッドウェアサインの採用とスリップサインの視認性向上により、タイヤをより長く安全に使うことができる。

ミシュランマンと須藤社長

 

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