ダウ、クロックスと協力締結 バイオベースの新素材供給で

2021年10月08日

ゴムタイムス社

 ダウは10月6日、同社と革新的なカジュアル・フットウェアで世界をリードするクロックスが、環境への責任を果たすと同時に実効性能を追求したシューズの生産を目指して、画期的な協力関係を結ぶことを発表した。

 同社は、クロックスに対して、製造過程で使用されるバイオベースの素材を供給する。このバイオベースの新素材は、クロックスが現在使用している「クロスライト」素材に比べて二酸化炭素排出量をさらに減らすことができ、よりサステナブルな選択肢を提供する。

 クロックスは、バイオベースの「クロスライト」をシューズの主要素材として採用する。このバイオベースの素材には、ダウの新技術「エコリブリウム」が使用されており、二酸化炭素排出量の削減に効果的なサステナブルなソリューションとなる。

 クロックスはサステナブルな生産ラインを新設するのではなく、バイオベースの新しい「クロスライト」の導入によって既存製品を改良するという独自の手法を用いて、カーボン・フットプリントがより少ないフットウェアの生産を追求する。この手法を採用することにより、クロックスは、ブランドに期待されている性能や履き心地の良さを変えることなく、環境負荷がより少ないシューズを提供していく。

 協力体制の下、両社はともにカーボン・ニュートラルに向けた取り組みを進めていく。ネットゼロ・ブランドを目指すクロックスは、その取り組みの一環として、2030年までにシューズのカーボン・フットプリントを50%削減することを目標としている。同様に、ダウは2030年までに年間炭素排出量を正味500万t削減することを目標としており、顧客企業と協働し、多くのソリューションのひとつとして代替原料・素材を活用して、顧客企業による排出量削減の取り組みを支援している。

 同社は、素材科学をリードする会社として、気候変動や環境問題に取り組むために必要な変革を推進する最前線に立っている。今回のクロックスとのコラボレーションは、カーボン・フットプリント問題に対応し、循環型ソリューションを加速するための同社の継続的な取り組みを表す重要な一例となっている。

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