BASF、上海に新施設 3Dプリントサービスを促進

2021年08月26日

ゴムタイムス社

 BASFは8月25日、BASF3Dプリンティングソリューションズ社(B3DPS)のブランド「フォーワードAM」が、中国の3Dプリントの設計およびサービス会社であるXuberance社と協力し、アディティブ・マニュファクチャリング・テクノロジー・センター(AMTC)を上海に開設したと発表した。

 同施設は、中国ほかアジア地域における付加製造技術(以下、AM)市場向けのソリューションや素材に関する専門知識のハブとして機能する。このパートナーシップにより、同社は両社の強みを活かして、完全に統合された3Dプリントソリューションを顧客に提供する。フォーワードAMは様々な高性能3Dプリント用素材とエンジニアリングの専門知識で貢献し、Xuberance社は3Dプリントのサービスと設計ソリューションにおけるノウハウを共有する。さらに、AMTCを通じて新たな付加価値の高い技術サービスを提供することで、アジア太平洋地域の顧客にイノベーションをもたらす。

 フォーワードAMは世界の主要機器メーカーとの連携を強化し、20台以上の3Dプリンターを設置することで、粉末焼結積層造形方式(SLS方式)や光造形方式、熱溶解積層方式(FFF/FDM方式)といった3Dプリントの主要技術をAMTCで利用できるようにした。同センターがあるLingang Science and Technology Park(上海临港松江科技城)は、現地のパートナーや顧客との相乗効果を高めるため、AM産業に関する多くの企業の拠点となっている。

 フォーワードAMとXuberance社のパートナーシップは、BASFベンチャーキャピタルのXuberance社への投資によって補完される。同社は、今回の投資により、同社のAMにおける戦略が強化され、Xuberance社はアジア太平洋地域における成長をさらに加速させることができるとしている。

 

AMTCを上海にオープン

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