通期純利益は12倍予想に 東海カーボンの1~6月期

2021年08月19日

ゴムタイムス社

 東海カーボンの21年12月期第2四半期連結決算は、売上高が1173億8000万円で前年同期比25・2%増、営業利益は109億4500万円で同88・1%増、経常利益は106億4600万円で同106・2%増、当期純利益は57億800万円で同164・4%増となった。

 カーボンブラック事業の売上高は462億6400万円で同41・8%増、営業利益は43億5300万円(前年同期は1億800万円の営業損失)となった。米国南部で発生した大寒波により米国生産拠点の販売量が一時低下したものの、中国の自動車生産の急回復や世界的なタイヤ及び自動車部品産業の需要回復もあり、全生産拠点で販売量は前年同期比で増加した。また稼働率の上昇に伴う原価率の改善及び原料油価格の上昇に伴う売価の調整等により営業利益も増加した。

 21年12月期通期の連結業績予想に関しては前回発表から上方修正した。対面業界である自動車及びタイヤ産業、半導体製造装置産業の需要回復による販売量増加などの影響によるためで、売上高が2509億円で前期比24・5%増、営業利益が236億円で同200・3%増、経常利益が226億円で同260・9%増、当期純利益が120億円で同11・8倍を見込んでいる。 

 他のセグメントでは、黒鉛電極事業の売上高は179億8600万円で同14・1%減、営業利益は1億2300万円で同91・9%減となった。ファインカーボン事業の売上高は186億7700万円で同20・2%増、営業利益は45億5700万円で同30・8%増。精錬ライニング事業の売上高は218億9300万円、取得原価配分に伴う評価差額に関わる償却費及びのれん償却費等調整後の営業利益は3億200万円などとなっている。

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