コア営業利益は3・1倍 住友化学の4~6月期

2021年08月07日

ゴムタイムス社

 住友化学の2022年3月期第1四半期決算は売上収益が6389億7900万円で前年同期比27・7%増、コア営業利益は616億6400万円で同210・5%増、営業利益は583億4400万円で同215・9%増、四半期利益は356億5900万円(前年同期は30億300万円の損失)となった。
 セグメント別では、石油化学の売上収益は1995億3200万円で同84・3%増、コア営業利益は238億2200万円(前年同期は198億5000万円の損失)となった。石油化学品や合成繊維、合成樹脂は市況、販売数量とも堅調に推移した。一方で、前年同四半期は持分法適用会社で定期修繕を行ったことや、コロナ影響により自動車関連用途を中心に出荷が低調だった。
 エネルギー・機能材料の売上収益は743億8500万円で同53・9%増、コア営業利益は67億1000万円で同239・2%増となった。リチウムイオン電池二次電池用セパレータは出荷が好調に推移。アルミニウムの市況や正極材料の原料金属の市況が上昇し、販売価格が上昇した。

 情報電子化学の売上収益は1092億6600万円で同5・0%増、コア営業利益は134億8000万円で36・8%増となった。半導体プロセス材料である高純度ケミカルやフォトレジストは需要の伸長に伴い出荷が増加した。また、巣ごもり需要や在宅勤務需要等を背景に、ディスプレイ関連材料の出荷も増加した。
 22年3月期通期の連結業績予想は、売上収益が2兆6100億円で前期比14・1%増、コア営業利益が2000億円で同35・5%増、営業利益が1800億円で同31・3%増、当期利益が1000億円で同117・2%増を見込んでいる。

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