国内外の需要回復で増収増益 三菱ケミカルHDの4~6月

2021年08月05日

ゴムタイムス社

 三菱ケミカルホールディングスの22年3月期第1四半期決算は、売上収益が9282億6400万円で前期比28・4%増、コア営業利益は886億7600万円で同490・8%増、営業利益は870億2200万円で同266・8%増、親会社の所有者に帰属する当期利益は499億2700万円で同865・7%増となった。

 機能商品セグメントは、売上収益が2831億円で同597億円増、コア営業利益は266億円で同153億円増。同セグメントのうち、ポリマーズ&コンパウンズサブセグメントは、自動車向け等の販売数量が増加したことに加え、ポリマーズの一部製品において市況が上昇したことにより売上収益が増加した。フィルムズ&モールディングマテリアルズサブセグメントは、モールディングマテリアルズの自動車向け等に加え、フィルムズのディスプレイ向け光学用途等の販売数量が増加したことにより売上収益が増加した。アドバンストソリューションズサブセグメントは、需要の回復に伴い販売数量が増加したこと等により売上収益が増加した。同セグメントのコア営業利益は、原料価格が上昇傾向にあるものの、自動車向けを中心に総じて販売数量が増加したこと等により増加した。

 ケミカルズセグメントは、売上収益が2919億円で同1062億円増、コア営業利益は348億円で同524億円増。同セグメントのうち、MMAサブセグメントは、需要が堅調に推移する中、MMAモノマー等の市況が上昇したことにより売上収益が増加した。石化サブセグメントは、原料価格の上昇に伴い販売価格が上昇したことに加え、エチレンセンターの定期修理の影響が縮小したことや需要の回復により販売数量が増加したことにより売上収益が増加した。炭素サブセグメントは、総じて需要の回復に伴い販売数量が増加したことに加え、輸出コークスの販売価格が上昇したことにより売上収益が増加した。同セグメントのコア営業利益は、石化製品における販売数量の増加と原料価格上昇に伴う在庫評価損益の改善に加え、MMAモノマーや輸出コークス等の市況が上昇したこと等により増加した。

 通期の業績予想は、売上収益が3兆6600億円で前期比12・4%増、コア営業利益が2300億円で同31・6%増、営業利益が2160億円で同354・6%増、親会社の所有者に帰属する当期利益が970億円を見込んでいる。

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー