昭和電工が価格改定 合成樹脂エマルジョン・溶液系樹脂

2021年07月30日

ゴムタイムス社

 昭和電工は7月28日、合成樹脂エマルジョン「ポリゾール」、溶液系樹脂「コーガム」「ビニロール」「ポリフィックス」等の販売価格を2021年8月16日出荷分より引き上げることを決定したと発表した。

 対象製品および値上げ幅は、合成樹脂エマルジョン「ポリゾール」のエチレン―酢酸ビニル系エマルジョンが25円/kg、酢酸ビニル系エマルジョンが20円/kg、アクリル系エマルジョンが30円/kg、スチレン―アクリル系エマルジョンが21円/kg、また、溶液系樹脂「コーガム」「ビニロール」「ポリフィックス」 が47円/kg。

 合成樹脂エマルジョンや溶液系樹脂は、接着剤や塗料用など用途が多岐にわたり、日常生活に密接な関係を持った合成樹脂で、住宅建材・建築・繊維・紙加工など様々な産業で利用されている。合成樹脂エマルジョンのうち、エチレン―酢酸ビニル系と酢酸ビニル系は主にエチレンや酢酸ビニルから、アクリル系とスチレン―アクリル系、溶液系樹脂は主にアクリル酸エステルやスチレンから製造される。昨今、原油市況や原料需給のタイト化により、エチレンや酢酸ビニル、アクリル酸エステルやスチレンの価格が上昇しており、また包材、副資材、物流費等も値上がりしている。

 同社はこれまでも製造や物流の工程の合理化を進めてコストダウンに努めてきたが、原燃料コストの上昇が続き、非常に厳しい状況となっているため、製品の安定供給体制を維持するため価格改定を決定した。

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