ニュースの焦点 4~12月プラ企業売上高ランキング

2021年02月23日

ゴムタイムス社

 主要上場プラスチック企業40社の21年3月期第3四半期の売上高をランキングした。40社の売上高で増収となったのは10位の日産化学、15位のクレハ、21位の住友精化の3社。ただ、いずれも微増に留まった。一方、2位の東ソー、3位のカネカ、7位の日本触媒、8位のニフコなど2桁減企業は24社を数えた。
 1位の帝人はマテリアル事業での自動車・航空機用途の需要減、ヘルスケア事業における薬価改定影響があり、全体では5・8%の減収となった。ただ、繊維・製品事業ではコロナ禍における医療用防護具(ガウン等)の供給拡大による売上が貢献し、同事業は増収となった。
 2位の東ソーは同12・7%減。減収幅は前四半期(4~9月期)の同17・1%減から4・4ポイント改善した。経済活動の再開を受け、自動車産業を始め、各種産業資材用の需要も回復し、「クロロプレンゴム(CR)はインドへの輸出が非常に好調なことに加え、各種工業用ゴム部品や接着剤などの用途も伸びている」(同社)。
 3位のカネカは同6・8%減。PVCは、塩ビポリマー輸出やコロナ対応のディスポーザブル手袋用途のペーストの販売が好調を継続した。

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