機能化学品減収も回復基調 大阪ソーダの4~12月期

2021年02月10日

ゴムタイムス社

 大阪ソーダの21年3月期第3四半期連結決算は、売上高が723億2700万円で前年同期比9・6%減、営業利益は62億8400万円で同15・3%減、経常利益は65億円で同17・5%減、四半期純利益は43億5500万円で同11・9%減となった。
 セグメントのうち、基礎化学品は、売上高が310億6400万円で同14・1%減。クロール・アルカリは、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により国内需要が全般的に落ち込んだため、売上高は減少した。エピクロルヒドリンは、電子材料向けは堅調に推移したが、国内外とも総じて需要が落ち込み、売上高は減少した。
 機能化学品は、売上高が304億4600万円で同2・6%減。同感染症拡大の影響により、世界の自動車生産台数は一時的に対前年で半減し、その後中国を中心に回復基調となったが、こうした影響を受け、エピクロルヒドリンゴムは需要が低迷した。一方で、アクリルゴムは、第2四半期以降、中国およびアジアを中心に新規採用が進んだ。ダップ樹脂は、日米欧を中心に商業用印刷インキの需要が落ち込んだ影響を受けたが、第3四半期にかけて販売数量は回復基調となった。アリルエーテル類は、中国および米国での需要が回復基調にあり、売上高は増加した。医薬品精製材料は、欧米並びにインド向けの糖尿病治療薬用途等の需要が拡大し、売上高は増加した。医薬品原薬・中間体は、抗結核薬中間体、抗潰瘍薬中間体および不眠症治療薬中間体の販売が拡大したため、売上高は増加した。
 通期の連結業績予想は、売上高は960億円で前期比9・0%減、営業利益は80億円で同17・5%減、経常利益は84億円で同18・6%減、当期純利益は57億円で同12・4%減を見込む。

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