21年のゴムベルト業界 自動車用は国内外で回復

2021年01月25日

ゴムタイムス社

 日本ベルト工業会によると、21年ゴムベルト生産量(新ゴム量)は、前年比1・2%増の1万9668tで3年ぶりのプラスを予測する。品目では伝動は内需・輸出ともプラスを見込み、全体で同8・3%増、コンベヤは内需が前年並み、輸出は約2割弱の減少を見込み、全体でも前年を下回ると予想する。
 伝動は自動車生産が国内外で回復基調で推移するなかで、自動車用を中心に内需、輸出ともに前年を上回ると予測。ベルト各社は自動車メーカーへのスペックイン活動と並行し、補修市場でのシェア拡大を目指し、アジアや北米などのグローバルで現地直販店などへの営業力強化に力を注ぐ。
 コンベヤは、内需は自動車生産の回復に伴う高炉再稼働の回復を見込んでいる。ただ、輸出は鉱山の稼働減が続くとみて低調に推移しそうだ。
 一方、物流や食品業界を主要需要先とする樹脂ベルトは、物流業界はアマゾンなどネット通販市場の成長により今年も大型物流センターの開設を控えており、物流向けのベルトは引き続き好調を維持する見通し。食品業界はコロナによる外出自粛の影響で外食向けは厳しいものの、スーパー・コンビニなど中食向けは安定した需要が見込める。市場ニーズを捉えた特徴のある製品で販売増を狙う動きが続きそうだ。[/hidepost]

全文:約528文字

関連キーワード: ·

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー