エコプロOnlineに出展 デンカ、環境経営の強化図る

2020年11月30日

ゴムタイムス社

 デンカは11月25日、同日より開催されている「エコプロOnline2020」において、カーボンニュートラルを柱とする同社グループの環境経営の取り組みを、独自の環境製品・技術とともに紹介すると発表した。会期は25日~28日で入場料は無料(登録制)。

 「エコプロOnline2020」で同社は、動画やスライドを使って環境経営の姿や関連製品を紹介する。展示内容は「デンカグループの環境経営」「プラスチック関連事業の紹介と資源循環の取り組み」「安全で衛生的な水資源と生物多様性を守る、デンカの水制御技術」。

 同社は、2050年のカーボンニュートラル実現を目指し、環境経営を強化するとしている。

 2016年のパリ協定発効後、世界では今世紀後半までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロまで削減すべく対応が本格化している。多くのエネルギーを消費する化学メーカーとして、同社は2050年度までに温室効果ガスの実質排出量85%削減(2013年度比)を目指し、水力発電所の増設や、国内主力工場への高効率ガスタービン発電機の導入等を進め、自社の排出量削減に努めるとともに、社会全体の環境負荷低減に貢献する製品・サービスの提供・開発を推進してきた。

 このような中、今年10月に日本政府が2050年のカーボンニュートラルを宣言し、これまでの「低炭素」から「脱炭素・カーボンニュートラル」へ大きく舵が切られたことを契機に、同社は世界が直面する課題に対し社会的責務を果たすべく、2050年のカーボンニュートラル実現を目指すこととした。製品のトータルライフサイクルまで視野に入れ、「水力を中心とした再生可能エネルギー比率の拡大」「CO2の回収・固定化・有効利用を図る革新技術(CCUSの開発と実装展開)」「自社の特色を活かした環境貢献製品や環境負荷低減技術の開発・提供」「プラスチックを資源として循環利用するケミカルリサイクル技術の実装展開」の4つの取り組みを加速する。さらに、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)提言に基づき、カーボニュートラル実現に向けた進捗状況について様々な観点から積極的に情報開示を進めていく。

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