自動車内装用新材料を発表 BASFのUltramid

2020年11月24日

ゴムタイムス社

 BASFは11月19日、自動車の内装に独特の外観を与える、高品質かつ魅力的な次世代の表面強化用構造材料として、「Ultramid B3E2G6 SI BK23353」と「Ultramid B3E2G10 SI BK23353」を開発し発表したことを発表した。

 ポリアミド6をベースとしたガラス繊維強化タイプのこの2種類は、VOC超低排出で紫外線安定性が高く、自動車内装の目に見える機能部品での使用に最適な材料となっている。同社では2017年に光沢と耐久性を兼ね備えた自動車内装用の特殊ポリアミド、「Ultramid Deep Gloss」を市場投入している。

 自動運転、エレクトロモビリティ、サステナビリティ、軽量設計、エネルギー効率など、自動車業界に影響を及ぼすトレンドは数多くある。また、設計者や開発者が内装に重点を置くようになってきており、四輪車での快適な空間の追求がますます加速しているため、部品の手触りや視覚的要素が、これまで以上に重要になってきた。これにともない同社は、際立つ見た目の内装を実現する高品質かつ魅力的な表面用の革新的な材料を開発した。

 一般的な材料の表面でよく見られる、ガラス繊維の浮きは、新たなSIグレードを使用することでほぼ抑えられる。同社は、ガラス繊維の添加量を変えることで、中程度の剛性あるいは超高剛性の部品の製造を可能にした。

 「Ultramid B3E2G6 SI BK23353」と「Ultramid B3E2G10 SI BK23353」は、換気ラメラやステアリングコラムレバー、アームレスト、カップホルダー、ドアハンドルにも適しており、Ultramidの優れた材料特性により、非常に長期の使用が可能となる。また、今回発表する新材料は市販の洗浄剤の影響を受けないため、「シェアードモビリティ」の人気の高まりで頻繁に行われる業者による車内清掃にも対応できる。

 

自動車内装の質の高い表面を可能にするUltramid

自動車内装の質の高い表面を可能にするUltramid

 

 

関連キーワード: ·

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー