オカモトが新会社設立 廃プラ再利用した製品強化

2020年10月02日

ゴムタイムス社

 オカモトは10月1日、廃プラスチックの再利用を推進して排出量を削減するための新会社、オカモト環境開発株式会社を設立したと発表した。
 新会社のオカモト環境開発の事業開始日は20年10月1日。事業内容は廃プラスチックの収集、粉砕、再加工、廃プラスチックを利用した製品の開発及び販売などを行う。
 同社は国内でプラスチックフィルムや農業用フィルム、自動車用内装材など産業用製品を生産する静岡工場、コンドームや粘着テープ、家庭用・一般用手袋などの生活用品を生産する茨城工場、ラップフィルムやPP(ポリプロピレン)シートや「水とりぞうさん」で知られる除湿剤など様々な製品を生産する福島工場、壁紙を生産するつくば工場の生産拠点を有している。
 新会社は生産工程で排出される端材などを再利用し、製品の一部に活用したり、リサイクル製品の新製品開発などを行う。「現在は静岡工場で排出された端材を活用しているが、今後は各工場で排出された端材も活用する予定」(同社)としている。
 オカモトでは、すでに社内リサイクルとして除湿剤(水とりぞうさん)容器の一部に活用しているほか、100%活用のPPシートもある。さらに、今後は100%端材を活用した塩ビフィルムなど開発を予定している。
 ゴム・プラスチックの総合メーカーである同社では、自然環境保全や有限な資源の活用を意識し、天然ガスへの熱源の切り替えや、粘着テープなどにおいて環境負荷を低減させた製品の開発・販売、生産工程や物流における効率の徹底、太陽光発電事業への参入ともに、工程内や社内でのリサイクルの拡充を通じて、廃棄物の削減に取り組んでいる。
 同社では、今後新会社の設立を通じて、生産工程で排出される端材などを再利用した新製品開発を強化し、廃棄物のさらなる削減と、原材料の有効的かつ効率的な活用を進めるとしている。

 

除湿剤容器の一部に活用

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