プラ事業は3割減益 アキレスの4~6月期

2020年08月08日

ゴムタイムス社

  アキレスの2021年3月期第1四半期決算は、売上高が158億3700万円で前年同期比17・8%減、営業利益がマイナス9200万円、経常利益が2600万円で同92・6%減、四半期純利益が17億5300万円で同515・1%増となった。
 プラスチック事業は売上高77億100万円で同18・6%減、セグメント利益は5億3000万円で同30・7%減となった。
 このうち、車輌内装用資材は、新型コロナウイルス感染拡大による自動車メーカーの生産停止もしくは大幅な減産の影響を受け、国内外ともに前年売上を大きく下回った。フイルムは北米では医療用が好調に推移。国内では抗ウイルス・抗菌性軟質フィルム「アキレスウイルセーフ」が好調に推移するとともに、国内、欧州、豪州などで新型コロナウイルスの飛沫感染対策用として透明防炎フィルムの販売が大きく伸長した。建装資材は、新型コロナウイルス感染拡大による建築工事の遅延や、需要の減少により、前年売上を下回った。引布商品は、感染症対策用を中心にエアーテントが好調に推移したが、輸出向けゴムボート、ゴム引布の販売が苦戦し、前年売上を下回った。
 産業資材事業の売上高は63億5500万円で同13・7%減、セグメント利益は3億5600万円で同25・3%減。うち、ウレタンは新型コロナウイルス感染拡大に伴う外出自粛の影響により、EC向けの販売が好調に推移したが、緊急事態宣言の発出により寝具・家具用の実店舗向け販売が低迷、車輌・雑貨用では自動車・雑貨メーカーの生産停止、営業時間短縮、臨時休業が影響し、前年売上を下回った。断熱資材は、住宅向けは前年並みに推移したが、新型コロナウイルス感染拡大に伴う建築工事の遅延により、ボード、システム製品で苦戦し、全体として前年売上を下回った。工業資材は、半導体分野向け搬送用部材が好調に推移し、国内では、医療機器向けRIM成型品の伸長により、前年売上を上回った。
 第2四半期業績予想は、売上高は340億円で前期比14・9%減、営業利益は1億円、経常利益は5000万円で同94・3%減、純利益は17億円で同172%増を見込んでいる。

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