自動車不振で大幅減益 バンドー化学の4~6月期

2020年08月08日

ゴムタイムス社

 バンドー化学の21年3月期第1四半期連結決算(IFRS)は、売上収益が173億9900万円で前年同期比25・1%減、コア営業利益は8400万円で同93・3%減、税引前利益は3600万円で同95・0%減、四半期純利益は900万円で同98・7%減となった。コア営業利益とは、売上収益から売上原価、販管費及び一般管理費を控除して算出したもの。
 自動車部品事業は売上収益が59億8400万円で同40・3%減、コア営業損失(セグメント損失)は4億3400万円となった。
 国内は補修市場向け新商材や多用途四輪車用変速ベルトの販売が増加したものの、自動車生産台数の減少により補機駆動用伝動ベルトおよび伝動システム製品の販売が減少した。海外は中国において自動車生産台数が好調に推移したことにより、自動車メーカー向け補機駆動用伝動ベルトなどの販売が伸長した。一方、米国およびアジア地域においては四輪・二輪車メーカーの減産や操業停止により販売が減少した。
 産業資材事業は、売上収益が76億5900万円で同11・5%減、セグメント利益は5億4800万円で同3・2%増となった。
 一般産業用伝動ベルトは、国内は機械受注の減少により、産業機械用伝動ベルトの販売が減少。海外は、タイで農業機械用伝動ベルトの販売が増加したが、米国において産業機械用伝動ベルトの販売が減少し、中国においては農業機械用伝動ベルトの販売が減少した。
 高機能エラストマー製品事業の売上収益は28億円で同19・6%減、セグメント損失は1億8600万円となった。
 通期業績予想は売上高は750億円で同16・9%減、コア営業利益は20億円で同61・9%減、当期純利益は10億円で同46・5%増を見込んでいる。

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