コロナ危機で売上高8%減 ミシュランの1~3月期

2020年05月27日

ゴムタイムス社

 ミシュランは、20年第1四半期決算を発表し、売上高は53億2700万ユーロで前年同期比8・3%減となった。
 新型コロナ危機により減収となったが、社員の健康およびグループ事業における危機の影響軽減のため必要な対策を講じた。
 ロックダウン政策が世界中で広まるに連れ全ての事業セグメントに影響が及び、世界のタイヤ需要も落ち込んだ。自動車メーカーの生産中断および消費者の外出制限が行われた後、乗用車・ライトトラック用タイヤ市場が前年同期比15%減、トラック用タイヤ市場は同17%減となった。また、特殊製品事業においては、一部の鉱山向け市場および農業用タイヤの市販市場はある程度耐性の兆候が見られた。
 売上高の増減要因としては、販売量が11・7%縮小し、特に3月に減少が加速して21%の減少となったことが減収要因となった一方、ミシュランブランドの力に牽引された堅実な価格ミックスが2・0%の増収要因に、また、連結範囲の変更が1・0%の増収要因となった。
 セグメント別の売上高は、自動車および関連販売事業が25億9700万ユーロで同6・9%減、道路輸送および関連販売事業が13億6000万ユーロで同12・3%減、特殊製品および関連販売事業が13億7000万ユーロで同6・9%減となった。
 タイヤの品種別で見ると、乗用車・ライトトラック用タイヤ市場は、2月以降の中国および3月半ば以降の世界のその他の地域における感染症健康危機の影響を大きく受けて、同15%減。このうち、直需市場は、欧州が同15%減、北米が同12%減、アジアが同32%減などとなり、合計で同23%減。市販市場は、欧州が同11%減、北米が同11%減、アジアが同20%減などとなり、合計で同12%減だった。
 トラック用タイヤは、新品トラック用タイヤの販売本数が同17%減となり、アジア、欧州および北米で予想されていた直需市場の落ち込みが感染症健康危機によってさらに悪化し、当四半期に需要が 24%急激に減少した。市販市場は、主に中国の需要が30%減少したことにより 15%減少で当四半期を終えた。
 深刻な景気後退の経済的影響を軽減するために、同社グループは3月半ばに各種対策を実施し、棚卸資産をコントロールするために週次ベースで需要と供給を追跡調査するとともに、資本支出を5億ユーロ削減し、配当を3億3000万ユーロ削減した。さらに、20年の確定約定分を除き株式買戻しプログラムを一時中断し、間接費を削減した。
 フロラン・メネゴーCEOは、「当社はこの未曽有の世界的危機を乗り越えることができると確信している。先行きがあまりにも不透明なので、正確な市場および業績予測を発表することはできない。それでもなお、原材料価格が急落している時期にあって、当社グループは価格ミックス対原材料効果がさらにプラスに転じ、販売量減少の影響を軽減すると見込んでいる」と述べている。

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