6%減収も経常益は微増 信越ポリマーの20年3月期

2020年04月30日

ゴムタイムス社

 信越ポリマーの2020年3月期連結決算は、売上高802億5400万円で前年同期比6・1%減、営業利益77億5600万円で同4・9%減、経常利益80億9700万円で同0・9%増、当期純利益が62億8800万円で同4・0%増となった。

 電子デバイス事業売上高は197億2500万円で同4・7%減、営業利益は16億4400万円で同10・2%増。
 同事業では、自動車関連入力デバイスを中心に前年並みの出荷が続いたものの、全体として売上げは前年を下回った。入力デバイスは、自動車向け電装スイッチの出荷が安定的に推移したが、薄型ノートパソコン用タッチパッドの出荷が伸び悩み、売上は前年を下回った。

 精密成形品事業の売上高は334億5100万円で同9・8%減、営業利益は51億2500万円で同13・2%減。
 同事業は、半導体関連容器やキャリアテープ関連製品の出荷が低調に推移した。半導体関連容器は、半導体業界の投資減速の影響を受けて300mmウエハー用工程内容器の出荷が低調に推移し、厳しい状況が続いた。OA機器用部品は、主力のレーザープリンター用現像ローラの需要が伸びず、売上は減少した。シリコーンゴム成形品は、主力のメディカル関連製品が堅調に推移したが、全体売上は減少した。

 なお、2021年3月期の業績予想については、合理的に算定することが困難であり未定とした。

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