ベルト部門が全社減収減益 ベルト3社の4~12月期

2020年03月16日

ゴムタイムス社

 ベルト3社の20年3月期第3四半期連結決算は、全社が減収減益となった。各社のベルト部門もそろって減収減益となり、世界経済減速の影響で、一般産業用を中心に販売の落ち込みが目立った。
 ◆バンドー化学
 売上収益は687億7000万円で前年同期比4・2%減、コア営業利益は43億400万円で同24・7%減、営業利益は42億6100万円で同32・0%減、四半期利益は31億6500万円で同36・2%減となった。
 自動車部品事業は、売上収益が297億200万円で同5・9%減、セグメント利益は15億7500万円で同38・3%減。国内では、自動車メーカー向け補機駆動用伝動ベルトと伝動システム製品の販売が減少した。海外では、中国で自動車用補修品などの販売が増加したが、米国とアジアで販売が減少した。
 産業資材事業は、売上収益が250億7100万円で同6・9%減、セグメント利益は17億4000万円で同1・5%減。一般産業用伝動ベルトは、国内では、機械受注の減速基調により産業機械用伝動ベルトの販売が減少した。海外では、米国で産業機械用伝動ベルトの販売が減少し、中国とASEAN地域で顧客の減産などの影響により農業機械用伝動ベルトの販売が減少した。運搬ベルトは、国内で鉄鋼向けのコンベヤベルトや物流機器向け樹脂コンベヤベルトなどの販売が増加した。
 ◆ニッタ
 売上高は631億1500万円で同5・7%減、営業利益は27億6900万円で同43・4%減、経常利益は58億3900万円で同39・8%減、四半期純利益は48億2700万円で同36・5%減。
 ベルト・ゴム製品事業は、売上高が203億4600万円で同5・4%減、セグメント利益は15億5700万円で同26・2%減。ベルト製品は、国内では、搬送用途や物流業界向けが堅調に推移したが、半導体製造装置向けや工作機械向けが低調だった。海外では、物流業界向けや金融機器向けの需要が堅調だった。
 ◆三ツ星ベルト
 売上高は546億600万円で同0・9%減、営業利益は58億9000万円で同13・3%減、経常利益は60億7800万円で同18・6%減、四半期純利益は44億600万円で同14・3%減だった。
 国内ベルト事業は、売上高が208億3900万円で同4・3%減、営業利益は50億5600万円で同10・8%減。自動車用ベルトの売上高は、補修用が前年同期並みで推移し、組み込みライン用が新機種への採用により増加したことなどから、全体で

全文:約1392文字

関連キーワード: ·

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー