日本ロール製造 修理・改善需要が堅調 新工場で生産性向上し業績に寄与

2019年09月09日

ゴムタイムス社

 日本ロール製造(東京都江戸川区、青木要助社長)の機械ロール事業部はゴム、プラスチック加工機械の専門メーカーとしては国内最大であり、同事業部が手掛けるプラスチック・ゴム加工機械は、カレンダーロールやミキシングロールなど多岐に渡り世界各国に輸出されている。

 19年9月期の同事業部の需要動向によると、上半期は堅調に推移し、下半期の6月以降やや受注の落ち込みが見られるものの、「ゴム、プラスチック、金属の3つそれぞれ偏りなく受注があった」(同社)結果、売上・利益ともに着実に確保し、増収増益となる見込みだ。

 同事業部は海外拠点を構える日系メーカーに輸出することが多く、国内外比率は海外が6割、国内が4割となっている。
 最近では新規の案件よりも、それぞれ主要取引先の修理・改造を中心とした需要が活発だ。新規案件は、研究開発向けに使用される8, 10インチの小型ロール機の需要の方が多い。

 今後の方針として、機械のメンテナンスをはじめ、修理、改造による需要の掘り起こしを強化しつつ、「今後もお客様が困らないようにすぐに駆けつけていく。フットワークの良さがうちの強み」(同社)とし、それらの需要に対して丁寧に対応していく考えだ。そのために、若手エンジニアの人材育成には力を入れており、現場のメンテナンスを行う人材確保のため、毎年人材を採用している。人材確保や育成について、「継続的に採用することが技術継承をおこなう上で大切だと考えている。同時に会社の若返りにもつながる」(同社)という。

 課題としては、機械メーカーの使命

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