住友理工 「しんのすけくん」の「SR無線化ユニット」を新発売

2018年10月02日

ゴムタイムス社

 住友理工は10月1日、心肺蘇生法(心臓マッサージ)の訓練をサポートする胸骨圧迫訓練評価システム「しんのすけくん」のオプション品「SR無線化ユニット」を発売したと発表した。

 「しんのすけくん」は、同社開発の圧力検知センサー「スマートラバー(SR)センサ」を応用した製品。心臓マッサージの訓練において重要な要素である圧迫位置、圧迫の深さ、リズムなどを検知、要素ごとに得点化し、客観的に評価することで、これまで勘や感覚に頼っていた訓練の質の向上を図るもので、「右」「左」など音声ガイドによる適切な圧迫位置の指示が受けられるほか、画面表示により訓練結果がリアルタイムに受講者にフィードバックされるため、よりスムーズに正しい心臓マッサージの方法を習得することができる。

 2016年3月の発売当初より、実際に使用した救急救命士などから「搬送時の訓練にも使いたい。接続コードが無い方が、より実践に即した訓練に使用できる」といった感想があった。実際の救急救命の現場では、「絶え間ない胸骨圧迫」が求められており、ストレッチャーなどで患者を搬送する間も、胸骨圧迫を継続的に行うことが必要なためだ。

 このような要望に応え、「SR無線化ユニット」を開発。無線化により表示機(パソコンやタブレットなど)との接続コードが不要となり、幅広い訓練に対応できるようになった。また、表示機を使用せずにSR無線化ユニット単体での測定も可能で、通信環境が悪い場所でも訓練ができる。さらに、1台のSR無線化ユニットに対して、複数の表示機へ接続が可能であるため、訓練を多人数で同時に確認することができ、救急救命士養成校の授業や一般の救命講習の場でも広く活用が可能としている。

従来の「しんのすけくん」

従来の「しんのすけくん」

SR無線化ユニットを使用した状態

SR無線化ユニットを使用した状態

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