住友理工 人とくるまのテクノロジー展名古屋に出展

2018年07月05日

ゴムタイムス社

 住友理工は7月4日、ポートメッセ名古屋で7月11日から開催される「人とくるまのテクノロジー展2018名古屋」に、住友電気工業、住友電装と3社共同で出展すると発表した。

 同ブースでは、5月に開催された「人とくるまのテクノロジー展2018横浜」で初披露した「ハプティクスインターフェース」や、運転手の心拍や呼吸などを検知する「ドライバーモニタリングシステム」、放熱性を持つ発泡ウレタンの制遮音材「MIF」など、未来のクルマの安全・快適に貢献する技術や製品を紹介する。

 新開発のハプティクスインターフェースは、カーナビの画面など特定のエリアに触れると、入力が検知されたことを振動で伝える装置。電気を通す特殊なゴム材料「スマートラバー(SR)」製の駆動装置(アクチュエーター)により振動を発生させ、電気を加えると伸びるSRの特性と、ゴム本来の縮もうとする力を応用し、強弱やリズムなど様々な種類の振動を表現することが可能となった。そのほか、駆動装置が薄くて小さく、ゴムに由来する柔らかさも兼ね備えており、設計の自由度が高いことも特徴だ。電動モーターに変わる新たな駆動装置として同社が早期の実用化を目指している。

 また、新しく開発したドライバーモニタリングシステムは、SRセンサをシートに内蔵、またはクッション形状に加工するなどてシートの座面に設置して活用するもの。内蔵されたSRセンサで計測した座面の圧力変化からドライバーの心拍・呼吸・体の動きなどを検知し、その結果から疲労や居眠り、急病予兆などドライバーの状態を推定し、警告や運転支援システムの作動、外部への通報などのサービスへつなげていく。

 放熱する防音材「MIF」は世界初の放熱する発泡ウレタンの防音スポンジ。熱伝導粒子を入れたウレタンを磁界中で発泡成形することで粒子がつながり熱の通り道を形成する。同製品は一般的な発泡ウレタンの20~100倍の放熱性能を実現しており、電気自動車や車載電装機器などの騒音・熱対策に貢献する製品となっている。

 

ハプティクスインターフェース

ハプティクスインターフェース

ドライバーモニタリングシステム

ドライバーモニタリングシステム

MIF

MIF

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