ニチリンの1~6月期 収益ともに2桁増

2017年08月09日

ゴムタイムス社

 ニチリンの2017年12月期第2四半期連結決算は、売上高が290億700万円で前年同期比15・9%増、営業利益は43億9000万円で同22・5%増、経常利益は43億9800万円で同48・4%増、四半期純利益は26億7800万円で同57・8%増となった。

 日本では、顧客の国内販売の回復傾向が鮮明になり、海外需要も堅調に推移していることにより、売上高は153億9900万円(前年同期140億7900万円)となった。また、引き続き原価低減活動に取り組んでいることで、営業利益は12億3200万円(同8億5300万円)となった。

 北米では、雇用の安定とガソリン安を背景に堅調に推移してきた市場にも、やや陰りが見られるようになり、売上高は65億9100万円(同69億500万円)、営業利益は4億9500万円(同5億800万円)となった。

 中国では、景気には緩やかな回復が見られ、小型車減税は縮小されたものの、引き続きSUV車の需要増により販売台数は下支えされており、売上高は50億8700万円(同43億1900万円)となった。営業利益は従来からの生産性改善活動に量産効果が加わり、9億4400万円(同4億7600万円)となった。

 アジアでは、二輪用ブレーキホースの販売に加え、新しく商品投入したフューエルホースの販売が堅調に推移しており、さらに政治不安により低迷していたタイ市場の回復もあり、売上高は65億9500万円(同57億6700万円)、営業利益は16億7400万円(同14億100万円)となった。

 欧州では、昨年10月からハッチンソン・ニチリン・ブレーキ・ホーシーズを子会社化したこと、顧客からの受注が堅調に推移していることにより、売上高は31億100万円(同13億5900万円)となったが、子会社化によって生じたのれん償却費2500万円もあり、営業利益は9300万円(同9600万円)となった。

 通期の連結業績予想は、前回発表から上方修正があり、売上高が567億円で前期比11・2%増、営業利益は83億円で同25・4%増、経常利益は83億円で同30・9%増、純利益は52億円で42・7%増を見込んでいる。

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