シリコーンゴム特集 信越化学工業 UL―94 V―0レベルを実現したLIMS用白色 難燃液状シリコーンゴムを上市

2017年07月10日

ゴムタイムス社
より使いやすく開発が進むシリコーンRTVゴム

より使いやすく開発が進むシリコーンRTVゴム

 信越化学工業の16年度のシリコーンゴムの出荷は、国内では車載向けが好調に推移した。また、海外では米国や中国、アジア向けの機能製品の出荷が堅調で、足元もこの傾向が続いているという。

 同社ではシリコーン事業を拡大するため、直近で約500億円の投資をして、研究施設や生産設備の拡充などを図っている。

 国内最大の拠点である群馬事業所では、シリコーン電子材料技術研究所の新研究棟を建設し、昨春から稼働を開始した。同研究所では、フルイドからエラストマーまでのシリコーン製品全般について、基礎から応用まで広範囲な研究開発を行っている。また、顧客の要望に柔軟かつ迅速に応えるために、少量多品種生産に対応したエラストマー製品の工場を建設した。

 2001年に開設した成形・加工のLIMSテクニカルセンター(埼玉県東松山市)では、成形機を導入してこれまでも技術サービスを行ってきたが、さらにLIMS(液状シリコーンゴム射出成形システム)の新規開拓を進めていくためにテクニカルサービスの充実を図る。現在拡張工事を行っており、今秋には完成する予定だ。今後、技術説明や実演を充実させ顧客とともに製品を開発していく拠点にし、信越モールディングテクニカルラボラトリーとして、より広く活用していきたいとしている。

 このように充実した研究開発・生産体制を背景に、シリコーンの優れた特性を生かして様々な

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