シリコーンゴム特集 旭化成ワッカーシリコーン 足元では自動車用が好調 ディスプレイなど光学用にも注力

2017年07月10日

ゴムタイムス社

旭化成ワッカーシリコーン 足元では自動車用が好調 ディスプレイなど光学用にも注力

 旭化成ワッカーシリコーン(AWS)のシリコーン事業の16年12月期は、化粧品や建材などが好調だったことから、前年度比でプラスになった。

 シリコーンエラストマーについては、OA機器向けが比較的好調で堅調に推移した。今年度は4月までの実績では、自動車用が伸びている。

 AWSには、自動車用シリコーンエラストマーとして、防振部品用やターボチャージャーホース用、防水シール部品用、エアバッグ部品用など多様な製品がある。その中で現在、特に好調なのが熱硬化型液状シリコーンエラストマー「ELASTOSIL®」のワイヤーハーネス防水コネクター用だ。

 エンジニアリングシリコーン営業部の柴田健部長によれば「エンジン車・ハイブリッド車の区別なく、自動車のエレクトロニクス化が進むに連れ、ワイヤーハーネスの使用が増える」とのこと。

 ワイヤーハーネスの需要が増えれば、コネクターの使用量も増えるが、耐熱・耐候性や電気絶縁性などに優れるシリコーンエラストマーは、コネクターの防水シール素材として最適なのだという。

 自動車用として今後期待される製品としては、本来は光学用の「LUMISIL®」の各グレードがある。その中で、現在注力しているのは、高透明タイプのヘッドライト用と車載ディスプレイ用だ。

 ヘッドライト用では既存品の改良品として、二次硬化が不要となる、低分子量シロキサンを

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