東部ゴム商組 ベルト・ホース流通動態調査、17年は売上回復を予想

2017年04月10日

ゴムタイムス社

 東部ゴム商組のベルトホース部会は3月23日、東京・銀座のホテルモントレ銀座でベルト・ホース商工懇談会を開催した。(本紙既報)

 同組合では、15年よりベルト、ホース流通動態調査を一括して発表している。今年も設問を見直して細分化するなど、最新動向に即した内容で「第3回アンケート調査」を実施し、同会で報告された。

 同調査は、同組合ベルトホース部会員企業および同部会選定の組合員企業合計60社を対象に、16年1~12月を調査対象としたもので、回答率は80%(48社)。製品を伝動ベルト(V形、歯付、プーリ、その他)、搬送ベルト(ゴム、樹脂、その他)、高圧ホース(ゴム、樹脂)、ゴムホース、樹脂ホース、空圧チューブ・継手に分類し、売上や価格、販売上の問題点など13の設問に対して回答を求めた。

〈16年の売上高実績〉

 高圧ゴムホース、ゴムホース、樹脂ホースは回答数48社の7割以上が取扱っている。また、ベルトで多いものは伝動V形で、全体の3分の2で取扱いがある。

 売上高伸び率(前年対比)は、12品目すべてで前年並み(「95~105%未満」)が最多となった。
 
 ベルトでは、食品や物流向けが堅調な搬送樹脂は、上位2回答(「105%~110%未満」「110%以上」)の合計が43%(前年は41%)となり、好調が続いている。搬送その他は18%(同5%)、伝動その他は20%(同4%)となり、前回調査を大きく上回った。

 ホースでは、空圧チューブが半導体・液晶関連の動きが良く、上位2回答の合計が40%(同29%)となったほか、樹脂ホースも27%(同22%)となり、前回調査を上回った。

〈16年の市場価格の状況〉

 12品目すべてで「問題ない」とする回答が7割を超えた他、8品目で8割超、3品目で9割超となり、市場価格は総じて安定している。

 また、伝動V形・伝動歯付・搬送ゴムの3品目は前年に「問題ない」との回答が6割台だったが、いずれも7割台に良化した。

〈17年の売上高予想〉

 前回調査と同じく、12品目全てで「95~105%未満」が最も多い回答となった。

 細かく見ていくと、上位2回答が下位2回答(「90~95%未満」「90%未満」)を大きく上回ったのは、ベルトで搬送ゴム、搬送樹脂、ホースで高圧ゴム、ゴムホース、空圧チューブの5品目である。逆に下位2回答が上位2回答より多かったのは、ベルトでは

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