住友理工 松阪製作所に研修センターを開設

2016年06月21日

ゴムタイムス社

 住友理工は6月21日、自動車用ホースの生産拠点である松阪製作所(三重県松阪市)に、新たな研修センター「松阪志高館」を開設したと発表した。

 同施設は地上2階建てで、40年間続いている人材育成プログラム「F研(フォアマン研修)」を実施するF研室を1階に、各種教育研修を行う定員24人の部屋を2階に設置した。敷地面積は90㎡、延床面積が146㎡。総工費は5000万円。着工は昨年8月。

 17日にはオープニングセレモニーとして、松阪市の関係者や地域住民を招いて除幕式を開催した。市からは竹上真人市長の「社員皆様が志を高く持ち、様々な分野でご活躍され、未来を切り拓いていく優れた人材教育・育成の場となることをご期待申し上げる」とのメッセージが寄せられ、同社の花﨑雅彦常務執行役員が「新たな中期経営ビジョンの達成には人材育成が急務。松阪志高館を、常に学び、自己成長する風土づくりの象徴としたい」とあいさつした。その後、出席者らで玄関の看板の除幕を行った。

 同社グループでは、13年3月に岐阜県各務原市に研修センター「鵜沼三学館」を開設し、毎年、内外の拠点幹部を集めた「Global Management Meeting(GMM)」を開催しているほか、新入社員向けや階層別の教育研修プログラムを実施している。

 また「人材育成にまさる事業戦略はなし」との考えに基づき、新たに開設した松阪志高館でも各種階層別教育に取り組むとともに、自動車用ゴムホース事業のマザー拠点である松阪製作所から、海外拠点との積極的な交流などを推進していく方針だ。

 同社グループは「人・社会・地球の安全・安心・快適に貢献する企業」、すなわち「Global Excellent Manufacturing Company」への飛躍を目指し、全世界で事業を展開している。国内外で拠点の拡充や整備を進めた結果、同社グループの事業基盤は現在、世界23ヵ国105拠点に広がっており、グローバルに活躍できる多種多様な人材の育成が急務となっている。

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