日精樹脂、印に新工場を開設 電気式射出成形機を生産

2026年06月12日

ゴムタイムス社

 日精樹脂工業は6月11日、2026年4月1日に、インド・グジャラート州アーメダバードにおいて射出成形機の生産工場を正式に稼働開始したことを発表した。本工場の稼働により、同社はグローバル生産体制の強化を図るとともに、今後高い成長が見込まれるインド市場における事業基盤の確立を進める。

 本工場は、アーメダバード市内のサナンド工業団地内に位置し、敷地面積35000㎡、建屋延べ床面積11835・46㎡を有する。総投資額は約15億円を見込んでおり、電気式射出成形機の生産を行う。生産能力は5年後を目途に月産30台(年間360台)規模への拡大を計画している。

 インドでは、生活必需品から自動車、医療、包装分野に至るまで射出成形品の需要が急速に拡大しており、プラスチック成形産業の成長が続いている。加えて同国は、BOP(Base of the Pyramid:低所得層)を含む広範な需要が存在し、今後の産業成長を牽引する市場であるとともに、アフリカや西アジアへの展開を見据えた戦略拠点としても重要な役割を担う。同社は同国をアジアにおける重要拠点と位置づけ、現地生産体制の構築を通じて、供給力の強化と市場対応力の向上を図る。

 本工場では、まずインド国内向けに電気式射出成形機の生産・販売を行う。現地での生産体制を確立することで、リードタイムの短縮やコスト競争力の向上を図り、インド国内のプラスチック成形産業の発展に寄与するとともに、同社のブランド浸透と売上拡大を目指す。
 また、将来的にはアフリカおよび西アジア諸国への輸出も視野に入れ、広域市場への展開を見据えている。

 本工場は単なる生産拠点にとどまらず、技術展開と人材育成を含めた複合的な役割を担う。日本で培ってきた射出成形技術や品質基準、金型保全ノウハウを現地に展開するとともに、技術者育成プログラムの導入を進めていく。
 さらに、小型成形機のリース・シェアリングモデルや共同工場(シェア型成形センター)などの仕組みを通じて、小規模事業者や新規参入者が製造業に参画しやすい環境づくりを推進し、地域産業の底上げを図る。

 同社は今後、インド市場の需要拡大に対応しながら、生産体制および製品ラインナップの拡充を進めていく。あわせて、新興国市場における需要取り込みを図り、グローバルでの事業成長を加速させていくとしている。

工場建屋外観

工場建屋外観

工場内

工場内

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