テュフ・ラインランド インドネシアに初のタイヤ試験所

2016年06月03日

ゴムタイムス社

 試験や検査、認証などの技術サービスを行う「テュフ・ラインランド」は6月2日、第三者機関としてインドネシア初となるタイヤ試験所を開設したと発表した。

 タイヤの製造品質の確保、交通安全の向上に寄与することが目的。試験所は南タンゲラン市にあり、敷地面積は530㎡で、インドネシア国営認定機関(KAN)による正式認定を取得している。

 同試験所では、乗用車やトラック、バス、オートバイなどのタイヤを、最新の国家規格・国際規格に準拠して試験できる設備を備えている。また、タイヤ試験・認証サービスの専門家チームを擁している。これまでに同社の現地法人であるテュフ・ラインランド・インドネシアは、SNI(インドネシア国家規格)タイヤ認証について、16ヵ国のクライアントに対し、約200件の認証書を発行している。

 インドネシアでは経済成長が加速しており、今年の自動車販売台数は、最大で前年比10%増の110万台に達すると予測されている。同試験所は標準化の推進を通じて、同国工業省が目標とする産業競争力の強化を支援する。また、世界水準のタイヤ試験に対するインドネシアの国内需要の高まりに対応するとともに、同国運輸省の目標である交通事故ゼロ化に貢献することを目指す。 

 なお、同試験所は同社の16~20年グローバル戦略の一環として開設されたもの。この戦略の下、同社グループは現在、69ヵ国に広がるネットワークのさらなる拡大と、有望市場への投資を推進している。利用企業に確実なサポートを届けることで、同社が第三者認証・試験機関の代名詞的存在となることを目標に掲げている。

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー