ブリヂストンの15年度の建機・土木用高圧ホースは、好調だった14年度から一転、国内外ともに厳しい状況が続いた。
国内は、小型建機向けの油圧ホース需要は堅調だったが、油圧ショベルなど中型・大型建機は生産減が続き、需要は低調だった。
海外についても中国市場の需要が回復せず、厳しい状況が続いている。オーストラリア、インドネシアなどの資源国も資源需要の減退で鉱山稼働が落ち込んでおり、油圧ホースは厳しい状況だ。
米国では住宅着工件数が増えたことで、建設機械向け高圧ホースの需要は堅調だった。一方、油田・シェールガスの採掘向けは、原油価格下落の影響を受けて稼働が低下し、需要も落ち込んだ。
足元の需要動向についても、同社では国内・海外ともに非常に厳しいと見ている。中国は建設機械の排ガス規制が3月から始まり、これを見越して中国メーカーが大量に生産をしている可能性があるため、市況を注視しているところだ。資源国の需要に関しても、引き続き厳しい見込みである。

水素充填用ホースの販売に注力
ただ、リプレイスは建機用の販売戦略を強化していることもあり、昨年は厳しい事業環境だったものの、施策が奏功して販売は堅調だった。
今期については建設機械メーカーの足元需要が厳しい中、シェアを上げていくことが課題となっている。これに対し、油圧ホース事業は1月1日から社内カンパニーである「ソリューションカンパニー」として、鉱山・建設車両用タイヤ、ゴムクローラやコンベヤベルトの販売部門と一体になったことから、各商品の販売チャネルをさらに有効活用し、これまで取引のなかった新規ユーザーを開拓していく方針だ。
国内向けの製品としては、昨年発売した工場設備向けの水油兼用で使用できる高圧ホースは、市場から好評を得ていることから、製鉄工場のリプレイス向けや工作機械、インジェクションマシン用途で提案を強化する。
また、今後設置が増えると予想される水素ステーション向けの水素充填用ホースの販売にも注力。将来の水素社会に貢献すべく、長期的な視野で取り組んでいく考えだ。
海外に対しては、東南アジア、南米などの資源国は需要が厳しいが、ソリューションカンパニーとして各商品の販売チャネルをさらに有効活用することで、新規ユーザーの開拓を図る。
北米の小売事業では、14年にマストヘッドインダストリー社、昨年はサンディエゴの小規模サービスプロバイダーを買収するなど、販売ネットワークの拡充に取り組んでおり、これらを活用して市場シェアアップを狙う。
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