豊田合成 世界初、完全密閉構造のガラス封止紫外線LEDを開発

2016年03月08日

ゴムタイムス社

 豊田合成は3月7日、LEDの新製品として、世界で初めて完全密閉構造の「ガラス封止紫外線LED(UV―LED)」を開発したと発表した。

 同製品は、従来から同社が有する「ガラス封止パッケージ」技術を紫外線LEDにも応用し、LEDチップを空気中のガスや水分による影響を受けないようにガラスで完全密閉した製品。温度100℃の高温度や、温度85℃湿度85%の高温高湿度といった様々な環境下でも高い信頼性を維持できるのが特徴。

 また、使用する紫外線LEDチップは、これまでの青色LED開発で培った窒化ガリウムの結晶成長技術を応用し、結晶構造を改良することでLEDチップ一つ当たりの光出力を向上させている。 さらにLEDチップを基板に直接接続する「フリップチップ」技術を採用し、小型化を実現。単位面積当たりの光出力を従来一般製品比2倍以上となる世界最高レベルの200mW/mm2を達成した。

 今後、樹脂やインク、接着剤などの硬化用光源等への適用に向け、サンプル出荷を4月から開始する予定。

 なお、3/8~11日に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催されるLEDネクストステージ2016の同社ブースで同製品を展示する。

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