ゴム連合 「2016春のとりくみ」方針決定 定昇相当分除き2%程度を要求

2016年02月24日

ゴムタイムス社

 ゴム連合(山本昭二中央執行委員長)は2月10日、第52回ゴム産業労使懇談会を開催し(本紙既報)、「2016春季生活改善のとりくみ方針」の内容を明らかにした。

 昨年11月、ゴム連合の上部団体である連合は、16年春闘の取り組み内容として、「デフレ脱却」と「経済の好循環実現」を図るため、それぞれの産業全体の「底上げ・底支え」「格差是正」に寄与する取り組みを強化する観点から、定期昇給・賃金カーブ維持分を確保した上で、「2%程度」の賃上げを基準とする方針を打ち出している。

 ゴム連合の16年「春のとりくみ」に向けた基本スタンスは、連合の方針にのっとり、「賃金」「一時金」「ワーク・ライフ・バランスの実現」「非正規労働者の労働条件の改善」「法令遵守へのとりくみ」の各項目を掲げた上で、重点実施事項として①賃金、②一時金、③ワーク・ライフ・バランスの実現の3つを挙げ、その中でも特に、月齢賃金の引き上げ、および過重労働対策を重視するとしている。

◆賃金

 賃金については、定期昇給・賃金カーブ維持分を前提とし、所定内賃金の2%程度を基準とする。要求方式は、自社の賃金水準の位置づけを把握し絶対額を意識したとりくみとするために「個別賃金方式」とするとともに、全体像を捉える目的で平均賃上げ額の表示も同時に行っていく。

 また、個別賃金へのとりくみについては、賃金体系または実在者賃金に基づく昇給金額の確保を行い、引き上げ額の算出が困難な場合には、ゴム連合全数調査結果による自単組の「基本賃金ピッチ」を参考に設定する。個別賃金へのとりくみが難しい場合は、平均賃上げ額によるとりくみを行う。

 その他、賃金の課題の明確化については、目指すべき賃金水準の参考値として目標水準・到達水準・最低水準を示す。

 前年の「春とり」実績では、単純平均で改善

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