住友理工 人材育成プログラムF研が40周年を迎える

2016年02月16日

ゴムタイムス社

 住友理工は2月15日、同社の人材育成プログラム「F研(フォアマン研修、監督者を目指す人のための研修)」が同日をもって40周年を迎えたと発表した。

 F研は、1976年2月15日にスタートした、今日まで1日も途切れることなく続いている同社で最も歴史のある研修。当初、製造現場での品質管理の徹底を具体的に推進する方法として開始した。その後、その時々に対処すべき最重要課題への取り組みに変化しつつ、現地現物で事実をつかみ、把握した問題を改善するというプロセスを繰り返すことにより、現場で自ら改善活動ができる人材を育成している。

 F研生は各部署から選抜された3~4名がチームとなり、毎期8~10チームが約3ヵ月間、自部署の仕事から離れて活動する。今年1月末時点で183期までが終了し、現在は184期生が研修中。40年間での延べ受講者数は4369名となり、総テーマ数は1436に上る。近年は同社従業員だけでなく、国内外のグループ会社従業員、さらに取引先の人員も参加するようになり、大きな広がりを見せている。

 活動にあたっては、関連部門からその時々の事業課題に即したテーマが選定される。テーマを選定した職場や関連部門のスタッフも自職場の課題として、F研生と協働で改善の方策を検討。活動の経過や結果を伝える発表会には、役員をはじめとする経営層も参加し、会社の方針や思いを伝えるとともに、激励・賞賛することでF研生のモチベーションを維持する。

 同社グループが23ヵ国103拠点とグローバルに展開する中、海外拠点でも改善活動が活発化している。同社はF研40周年を機に、「住友理工グループ・グローバルF研」制度を発足予定で、日本のモノづくりの強みと海外拠点の特徴を組み合わせて、改善活動の効果をより高めていくとしている。

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