BASF 中国でtBA工場の能増を完了

2015年09月25日

ゴムタイムス社

 BASFは9月25日、中国の南京化学工業団地にあるターシャリーブチルアミン(tBA)工場の、大規模な生産能力増強を完了したと発表した。

 tBA工場の年間生産能力は、当初の1万tから60%増の1万6000tとなった。今回の増強により、同社は中国およびアジア太平洋地域において高まりを見せている、タイヤ添加剤への需要に対応する。また、これにより同社のゴム・タイヤ産業に製品を提供する、グローバルサプライヤーとしてのリーディングポジションも強化される。南京の工場の他、BASFはアメリカのルイジアナ州ガイスマー、およびベルギーのアントワープでtBAを製造している。

 「tBA工場は、アジア太平洋地域で販売する製品の75%を2020年までに現地生産するという、BASFのアジア太平洋地域における戦略の実現に貢献しています。今回の増強はアジア、特に中国のお客様との協力関係をさらに強化することになるでしょう」とBASFアジア太平洋地域のファンクション担当プレジデント兼グレーター・チャイナのプレジデントを務めるアルベルト・ホイザー氏は述べている。

 ターシャリーブチルアミンはゴム・タイヤ産業で用いられる加硫促進剤の製造において、中間体として用いられている脂肪族第1級アミン。また、製薬産業や農薬産業においても、欠かせない原料として用いられている。

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