島津製作所が科学技術ミュージアム開館 設計者に伊東豊雄氏を起用

2026年01月22日

ゴムタイムス社

 島津製作所は1月19日、創業150周年記念事業の一環として、京都市中京区に「島津科学技術ミュージアム」(仮称)を建設する計画を決定したと発表した。計画地は「関西近代建築の父」と称される武田五一氏が監修した旧河原町本社(1927年竣工、現フォーチュンガーデン京都)に隣接する、同社にとって象徴的な場所である。新ミュージアムは、同社の歴史的資産と最先端の科学技術を結び、社会との新たなつながりを育む文化拠点として、2029年夏の開館を予定している。近隣に位置する、創業者・島津源蔵の家屋兼社屋を改築した「島津製作所 創業記念資料館」と併せて「2館体制」を構築し、150年の軌跡と未来への展望を一体的に発信していく。

 設計には「建築界のノーベル賞」と称されるプリツカー建築賞を受賞した、建築家・伊東豊雄氏を起用する。伊東氏の建築思想は、「せんだいメディアテーク」(宮城県仙台市)に象徴されるように、来館者が『主体的に学び、交流する空間』に特色がある。「茨木市文化・子育て複合施設 おにクル」(大阪府茨木市)や「みんなの森 ぎふメディアコスモス」(岐阜県岐阜市)、大阪・関西万博のEXPOホール「シャインハット」など、人々の集いを促す施設を数多く手がけている。本プロジェクトは伊東氏にとって文化都市・京都における初作品となる。

 伊東豊雄氏のプロフィールは、1941年京城(現ソウル)生まれ、長野県育ち。1965年東京大学工学部建築学科卒業後、菊竹清訓建築設計事務所を経て、1971年に自身の事務所「アーバンロボット(URBOT)」を設立、1979年に「伊東豊雄建築設計事務所」と改称。ヴェネチア・ビエンナーレ金獅子賞、プリツカー建築賞などを受賞。

 伊東氏は「この度歴史的建築の建ち並ぶ京都の中心地区で島津製作所新ミュージアムの設計をさせていただくことになりました。島津製作所は明治時代初期より理化学系の分野を中心にして私達の夢を叶える数々の機器や製品を世に送り出してきた企業です。島津製作所の素晴らしい歴史と未来に向かう技術をテーマにした展示を、いかなる創造的なミュージアムの空間として実現できるか構想するだけでも胸が高鳴ります。よろしくお願い申し上げます」とコメントしている。

 新ミュージアムのコンセプトは、「島津製作所の歴史的資産を活用し、社会と科学技術の新しいつながりを創出する」となる。

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