ニュースの焦点  スチレン系TPEに熱い視線

2015年08月24日

ゴムタイムス社

  スチレン系熱可塑性エラストマー「TPS」の生産能力増強が相次いでいる。スチレン系TPEはSBS、SISおよびSBSの不飽和結合を高度に水素添加した飽和型のHSBS(SEBS、SEPS)の4種に大別される。

 SBSはポリマー改質剤、アスファルト舗装材改質向けが多く、SISは粘着剤を中心に、SEBSはゴムに近い弾性を持ちながら、汎用プラスチック並みの容易さで成形できる素材として、自動車関連から電子材料、電器、食品・飲料、医療、玩具、雑貨などのコンパウンドはじめ、エンジニアリング樹脂改質剤、相溶化剤として多く使用されている。

 このスチレンブロック共重合体(SBC)のグローバル需要はSBSが年間約120万t、SISが18万5000t、HSBCが約18万t程度とみられる。

 スチレンブロック共重合体(SBC)の世界的大手メーカー、米クレイトンポリマー社では、フランス・ベア工場(USBC)の生産能力増強を決定したほか、アジアでは台湾のFPCC(フォ

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