ミシュランの1~6月期 売上高が9%増加

2015年08月04日

ゴムタイムス社

 ミシュランは7月28日、2015年度上半期の業績を発表した。

 売上高は104億9700万ユーロで前年同期比8・9%増、営業利益は12億6200ユーロで同9%増となった。

 販売量は市場水準を上回り、2・4%伸びた。

 乗用車・ライトトラック用タイヤの販売は市場を上回った。トラック用タイヤと特殊製品事業の販売量は市場水準よりもやや好調。成熟経済圏では力強く、新興市場の大半では不調という不均一な市場環境で、前期に比べ急成長した。

 また、価格ミックスは前期比で改善した。

 予想された通り、特に原材料価格に基づく価格連動制(スライド制)による契約価格の調整、管理価格の見直しを反映して、価格ミックスと原材料価格の変化がマイナスの影響を与えた。

 フリーキャッシュフローは、英国のタイヤネット通販最大手の「ブラックサークル」の買収とインドネシアのゴム園への投資を除き、1億3200万ユーロ改善した。

 タイヤ需要が成熟した地域では引き続き上昇傾向にあるものの、新興市場ではさらに厳しさを増すことが予想される中で、同社の下半期目標は、上半期6ヵ月間に見られた成長トレンドを引き続き追求していくこと。価格ミックスと原材料価格の変化は、原材料価格連動制に関わる事業に1年を通じて正味でマイナスの影響を与え、その他の事業に与える効果は、正味では中立的なものとなると予想される。競争力強化計画の持続的な展開は、通年でのコストインフレ相殺に寄与すると思われる。

 同社グループは、為替効果を除外した営業利益(特別損益算入前の営業利益)の増加、11%を上回る使用総資本利益率(ROCE)、および7億ユーロを上回る構造的なフリーキャッシュフローを実現し、一方で合計約18億ユーロに上る資本支出プログラムを推進するという目標を確認している。

関連キーワード: ·

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー