住友化学 リチウムイオン二次電池用セパレータを能増

2015年06月12日

ゴムタイムス社

 住友化学は6月10日、リチウムイオン二次電池用セパレータ(商標名「ペルヴィオ」)の生産能力を2倍強に引き上げることを決定したと発表した。

 既存の大江工場(愛媛県新居浜市)の生産能力を来年春までに約1・3 倍に増強するとともに、韓国の子会社内に工場を新設する。韓国の新工場は2017年から量産開始予定。

 リチウムイオン二次電池は、電気自動車やスマートフォンの高機能化や軽量化、長時間使用などのニーズに応じて、一段の高容量化と、安全性の両立が求められている。

 同社の「ペルヴィオ」は、ポリオレフィン基材にアラミド樹脂で耐熱層を形成することにより、電池の安全性確保に寄与する点が特長で、パナソニックの円筒形リチウムイオン二次電池への採用を通じて、主に車載用途で採用されている。

 近年、消費者の環境保護に対する意識の高まりや、厳しさを増す環境規制などを背景に、自動車メーカー各社が電気自動車を相次いで市場投入しており、リチウムイオン二次電池の車載用途の需要が拡大している。

 同社はこれに対応し、段階的に同製品の生産能力を引き上げてきたが、一段の需要の拡大が見込まれるため、既存の大江工場の能力を増強する一方で、分散立地による安定供給体制の構築や将来の拡張余地などを考慮し、韓国の同社子会社に新工場を設置することとした。

 同社は、「環境・エネルギー」分野を次世代事業開発における重点の一つと位置づけており、効率的なエネルギー利用を支える電池関連部材については、同製品をベースとした事業クラスターの確立を目指し、革新的な技術開発および事業の強化を進めていく方針。