旭化成が富士セイセンを会社清算 2027年3月末生産終了予定

2025年12月11日

ゴムタイムス社

 旭化成は12月8日、同社子会社である富士セイセンの事業終了ならびに会社清算を行うことを決定したと発表した。
 富士セイセンは1944年の設立以来、糸類の染色加工、生地織物や不織布の染色・仕上げ加工拠点の一つとして重要な役割を果たしてきた。しかしながら、コロナ禍の影響による売上減少に加え、製造コストの上昇等により厳しい経営状況が続いていた。再建を目指し、経費削減や人員の見直しなど収益改善に努めてきたが、債務超過状態を解消する目途がたたず、このたび会社を精算する決定に至った。
 2027年3月末生産終了予定、2028年6月末会社清算予定となる。
 今後、取引先と相談を重ね、サプライチェーンへの影響がないよう努めていく。同時に、同社は富士セイセンが長年培ってきた技術・設備・サプライチェーン等については、今後も産業の発展に活かしていくことが望ましいと考えており、こうした有形・無形資産の活用に関心がある企業・団体と、建設的な対話の機会を広く歓迎している。
 富士セイセンの設立は、1944年7月20日、株主は、同社54%、旭化成アドバンス31%、その他株主15%、所在地は、山梨県富士吉田市下吉田東四丁目3番1号、事業内容は、糸類の染色加工、生地織物・不織布の染色・仕上げ加工となる。

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