横浜ゴム 岩手県大槌町で「平成の杜」植樹会を実施

2015年06月02日

ゴムタイムス社

 横浜ゴムは6月1日、東日本大震災の復興支援活動の一環として岩手県上閉伊郡大槌町で4期目の「平成の杜」植樹会を5月23日に開催した。

 同会は大槌町が取り組む「鎮魂の森」づくりを支援するもので、当日は横浜ゴムボランティアスタッフに加え、碇川豊大槌町長や大槌町役場の方々、地元や近隣の住民、協賛企業の方々などが参加した。また、前日には大槌学園小学部・中学部の生徒による植樹を行い、両日合わせて総勢978名で土地本来の常緑広葉樹などの苗木8281本を植樹した。23日の植樹会後には今年2月にメジャーデビューをした男女2人組ユニット「コアラモード.」によるミニコンサートや大槌高校吹奏楽部とOBによる演奏、大槌町郷土芸能「虎舞」の披露など地域交流イベントも行われた。

 大槌町が復興計画のひとつに掲げた「鎮魂の森」づくりは、宮脇昭氏(横浜国立大学名誉教授)が東日本大震災後に提唱した東北地方の太平洋沿岸に防潮林を築く「いのちを守る森の防潮堤」構想を取り入れている。同社はこの構想に賛同し、2012年に大槌町浄化センター敷地内でモデルケースとなる植樹会を開催。以来、毎年春に植樹会を実施しており、4期目となる今回の植樹会で全長約300mの植樹マウンドの内、約240mまでの植樹が完了した。なお、同社主催の植樹会は今回をもって終了し、残り約60mについては大槌町内の小学校などに環境教育の場として活用してもらう予定となっている。

 大槌町への植樹支援は、同社が2007年から取り組んでいる「YOKOHAMA千年の杜」プロジェクトで培ったノウハウが活かされている。同プロジェクトは宮脇氏の指導のもと、国内外の生産事業所に50万本を植樹するもので、苗づくりから植樹、その後の杜の育成までを従業員が自ら行っており、2014年12月までに約36万本を植樹している。

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