BASFの7~9月期 需要減少も増収増益に

2014年10月29日

ゴムタイムス社

 BASFは10月28日、2014年第3四半期の業績を発表した。

 同社グループ全体の売上高は、前年同期比3%増の183億ユーロとなった。増収に主に貢献したのは、販売量が大幅増となった天然ガス取引事業。特別項目控除前営業利益(EBIT)は約18億ユーロで、前年同期を1億5000万ユーロ上回った。増益に大きく貢献したのは、化学品部門、石油・ガス部門、そして「その他」に分類される事業だった。しかし、農業関連製品部門が大幅減益となり、増益額は圧縮される形となった。

 EBITは18億ユーロで、前年同期を1億2800万ユーロ上回った。

 EBITDAは25億ユーロで、前年同期を3000万ユーロ上回った。

 税引前及び少数株主持分控除前利益は、16億ユーロで、前年同期を1億2600万ユーロ上回った。税率引き上げと、少数株主利益の増加の結果、純利益は5300万ユーロ減少し、10億ユーロとなった。第3四半期の1株当たり利益は前年同期の1・20ユーロに対して1・14ユーロとなった。特別項目と無形固定資産償却分を調整した後の1株当たり利益は、前年同期の1・28ユーロと同水準を維持し、1・27ユーロになった。

 「化学品部門」の売上高は、前年同期の水準を維持した。アジアの市場環境は厳しく、欧州では販売量が減少。北米での石油化学品事業本部の販売量が大幅増となった。化学品部門の利益は前年同期の水準を8900万ユーロ上回り、6億1600万ユーロとなった。これは、主に石油化学品事業本部のマージン拡大によるもの。

 「高性能製品部門」の売上高は、前年同期と同じ水準に達した。為替のマイナス効果が影響したが、販売量と販売価格はいずれも安定していた。販売量は、パフォーマンス・ケミカルズ事業本部で大幅に増加した。しかし、ペーパーケミカルズ事業本部では、販売量が減少したため、売上高は大幅に減少。組織再編などにより固定費が低下した。利益は3億7600万ユーロで、前年同期の水準を維持した。

 「機能性材料部門」の売上高は前年同期の水準を2%上回った。販売価格はほとんどの事業分野で上昇し、為替のマイナス効果を十分に補う形となった。自動車業界からの需要は、特に触媒事業本部への需要が好調。利益は、1000万ユーロ増加し、3億1000万ユーロとなった。コーティングス事業本部と触媒事業本部が増益に大きく貢献した。

 「農業関連製品部門」の売上高は前年同期の水準を3%下回った。ほぼすべての市場において、穀物商品価格の継続的な下落と、それを受けた買い控えが目立った。販売価格はすべての地域で上昇したが、販売量の減少を吸収することはできなかった。利益については、第3四半期はもともと季節要因で減少することが多いが、1億2900万ユーロ減少して4300万ユーロとなった。これは主に、販売量の減少に加えて、望ましいプロダクトミックスが減少したことでマージンが縮小したことと、研究開発、製造販売の費用が増加したことによるもの。

 「石油・ガス部門」の売上高は、前年同期を17%上回った。天然ガス取引事業の販売量が大幅に増加し、売上高に大きく貢献した。しかし、原油価格と天然ガス価格の低下により、売上高の伸び率は鈍化した。利益は、天然ガス取引事業の貢献が拡大し、8200万ユーロ増加して5億400万ユーロになった。

 「その他」に分類される事業の売上高は、主に原材料取引の増加により、前年同期を3%上回った。特別項目控除前EBITは、9800万ユーロ増加してマイナス700万ユーロになりました。長期インセンティブ制度の評価が大きく影響し、また外国為替の影響も改善した。

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