豊田合成 黒色感を追加した「漆黒めっき」を新開発

2014年10月29日

ゴムタイムス社

 豊田合成は10月28日、めっきの有する金属の光輝感に艶やかな黒色感を追加した新しい樹脂めっき技術「漆黒めっき」を世界で初めて開発したと発表した。

 同社はこれまでにもカーメーカーの多様なデザインニーズに対応するため、クロム調の「ニュートラルめっき」や暗色の「ダークめっき」、アルミ調の「サテンめっき」など、様々な樹脂めっき加飾バリエーションを有していたが、市場で人気のスポーティな車両デザインを実現するため、「ダークめっき」よりも黒色感の強い新しいめっき技術が求められていた。

 従来は、めっき加工後にスモーククリヤ塗装を加えていたが、クリヤ塗装が経年劣化し光輝感が低下するなどの課題があった。

 そこで、同社の有する材料技術を駆使し、新しいめっき薬液を自社開発することで、めっきそのものでダークめっきよりも約30%黒色感を向上させた「漆黒めっき」を新たに開発し、このたびトヨタ自動車が10月に発表した「レクサスRC F」のラジエータグリルに初めて採用された。

 同社は今後も世界の顧客のニーズに合った製品開発を通じ、選ばれるグローバルサプライヤーを目指していくとしている。

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