東海カーボン 4~6月期 カー黒好調で増収増益

2014年08月06日

ゴムタイムス社

 東海カーボンの2014年12月期第2四半期の売上高は554億3700万円で前年同期比9・9%増、営業利益は13億8600万円で同62・2%増、経常利益は 12億4200万円で同37・6%減、四半期純利益は7億8000万円で同21・2%減となった。

 営業利益は、カーボンブラック事業の国内外市場への安価な中国製品の流入やタイの自動車生産低下等の影響を受けたが、4月15日付で連結子会社となったCancarb Limitedの業績寄与もあり増益、経常利益は、為替が前期末比円高で推移したため為替差損が増加したことなどから減益となった。

 カーボンブラック事業部門では、国内においては、対面業界である自動車およびタイヤ産業は消費税率引上げに伴う駆け込み需要の反動の影響は少なく、カーボンブラック需要も堅調に推移した。日本およびタイ市場では依然として続く安価な中国製品流入の影響は受けたものの、欧米を中心とした緩やかな景気回復を受け、販売数量は前年同期比で増加した。以上により、同事業部門の売上高は253億9700万円で同17・0%増となり、営業利益は国内の価格改定や操業度の向上により11億4100万円で同28・2%増となった。

 炭素・セラミックス事業部門では、黒鉛電極の世界粗鋼生産は前年同期を上回る水準で推移し、対面業界である電炉鋼の生産においても同様に推移した。主たる市場においては、韓国を除き北米、欧州、日本において需要は緩やかな回復基調で推移したが、販売数量は出荷時期のずれもあり前年同期比並となった。この結果、円安効果は受けたものの、販売価格の低迷などにより黒鉛電極の売上高は155億2200万円で同1・6%減となった。ファインカーボンの太陽電池用は、顧客の在庫調整が進んだことから需要は回復基調で推移した。半導体用、一般産業用およびLED用は引き続き堅調に推移し、全体的な回復感が見えてきた。結果、ファインカーボンの売上高は70億9900万円で同12・6%増となった。結果、同事業部門の売上高は226億2100万円で同2・4%増となり、営業利益は、黒鉛電極の価格低迷による採算悪化およびファインカーボンの収益が緩やかな改善に留まったため5億3800万円で同8・3%減となった。

 工業炉および関連製品事業部門は、主要な需要先である情報技術関連業界では、一部に回復の兆しが見られ主力製品である工業炉の売上高は前年同期比増となった。発熱体その他製品の売上高は、中国における需要回復に支えられたものの、国内ガラス関連業界の需要が低調に推移したため前年同期並となった。結果、同事業部門の売上高は22億4700万円で同4・3%増となり、営業利益は2億5900万円で同55・2%増となった。

 その他事業部門の摩擦材は、主な需要先である建設機械向けでは、中国市場の伸び悩みや資源価格下落の影響を受け、インフラ整備用途と鉱山機械用途の需要が依然として低迷しているものの、車両メーカーの在庫調整が進んだことにより、車両用途の受注は上向き基調に転じた。これに加え農業機械向けが北米市場において好調であったこともあり、摩擦材の売上高は42億4900万円で同9・1%増となった。不動産賃貸等その他の売上高はリチウムイオン二次電池用負極材の販売が増加したことにより9億2000万円で同52・2%増となった。結果、同事業部門の売上高は51億7000万円で同14・9%増となり、営業利益は1億300万円(前年同期は2億300万円の営業損失)となった。

 通期の連結業績予想は、売上高が1130億円で前期比12・0%増、営業利益が30億円で同81・2%増、経常利益は30億円で同3・7%減、純利益は18億円で同48・4%増を見込んでいる。

 

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